【半導体業界ニュース】2026年4月のニュースを厳選してご紹介!

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2026年4月に半導体業界で生じたニュースを厳選してご紹介します。

目次

動画で説明:半導体業界ニュース2026年4月号

2026年4月時点の世界の半導体市場推移

2026年4月末時点の半導体関連株式市場推移

各ニュース記事:半導体業界ニュース2026年4月号

ローム、8インチ次世代SiC MOSFETの開発を計画より2年前倒しで達成

ロームは4/2、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代デジタルインフラの構築」プロジェクトの研究開発項目「次世代パワー半導体デバイス製造技術開発」において「8インチ次世代SiC MOSFETの開発」をテーマに研究開発に取り組み、当初計画の2027年度末から2年前倒しで技術目標を達成し、事業が完了したと発表しました。

今回のプロジェクトで同社が開発したのは、8インチSiCウエハに対応したエピタキシャル成長技術及び低オン抵抗化技術です。

これらの要素技術を確立し、統合した8インチSiC製造ラインの開発に成功、同社の内製モジュールに搭載して性能評価を行った結果、目標性能を達成したということです。

今後は8インチラインでの本格生産を進めるとしています。

コメント

ロームが8インチでのSiC開発を前倒し達成し、製造ラインの構築を行ったようです。ウエハの大口径化によってコストダウンも期待できるでしょうし、今後が楽しみですね。

基ニュース

ローム:プレスリリース(4/2)

ダイフク、滋賀事業所の半導体生産ライン向け新工場棟が竣工

ダイフクは4/3、マザー工場である滋賀事業所で半導体生産ライン向け搬送・保管システムの新たな工場棟を竣工したと発表しました。

新工場棟の生産エリアは、製品特性や工程の見直しに応じてレイアウトを柔軟に変更ができる設計にしたということです。これによって生産工程の高度化を継続的に進め、生産性と品質向上を図るということです。

また、開発エリアでは半導体工場のクリーンルーム環境を再現した複雑なテストラインを設け、開発段階から高度な検証を行い、実際の現場における調整時間を削減し、納期の短縮を実現するとしています。

今回の新工場棟の稼働によってクリーンルーム事業における国内の生産能力は従来と比較して1.3倍に増加するということです。

コメント

ダイフクは半導体工場における搬送システムの最大手企業です。昨今の半導体需要拡大に伴って、世界各地で半導体工場の建設も進んでいます。それぞれの工場には必ず搬送のシステムが必要になりますので、半導体の需要が拡大すればダイフクをはじめとする搬送システムの需要の拡大も進みますね。

基ニュース

ダイフク:プレスリリース(4/3)

住友化学、大阪工場に先端半導体用のフォトレジスト技術棟を新設へ

住友化学は4/9、大阪工場においてEUVやArF向けなどの先端半導体用フォトレジストの供給体制を強化するために製造プロセス技術・品質評価・分析に関する機能を集約した新棟の建設を決定したと発表しました。

同社では2022年に大阪工場に開発・評価新棟を建設して材料設計から評価までの開発力を強化しています。

今回建設を決定した新棟では、これまで工場内に分散していたEUV、ArF向けレジストの製造プロセス技術、品質評価、分析に関する機能を一体化し、さらにプロセス管理の高度化を図ることを目的としています。

これによって、量産立ち上げのスピード向上や工程の作込みによる品質の安定化を進めることで、高いレベルの品質信頼性と供給安定性を実現するとしています。完成は2027年度末の予定となっています。

コメント

フォトレジストは日本企業が非常に強い分野で、住友化学もその一翼を担っています。今回、製造プロセス技術・品質評価・分析に関する機能を集約した新棟を建設するということで、今後も需要増加が見込まれる先端品向けのフォトレジスト量産と品質向上に期待をしたいです。

基ニュース

住友化学:プレスリリース(4/9)

経済産業省、ラピダスの2026年度計画・予算として6,315億円を承認

経済産業省は4/11、ラピダスに対する2026年度の計画と予算を承認したことを発表しました。

2026年度の支援上限額としては、前工程関連が上限5,141億円、後工程関連が上限1,174億円となっており、総額では上限6,315億円としています。

ラピダスは、2026年度の計画、予算の承認によって今後、これらを進めるとしています。

  • 顧客の設計に必要なPDKのリリース
  • 短TAT生産システムに必要な装置、搬送システム、生産管理システムをパイロットラインに実装しての検証
  • パイロットラインにおいて、歩留まり向上の施策を進め欠陥密度の年度内目標達成

また後工程分野では、RCSのパイロットラインを本格稼働させて3次元パッケージ製造技術開発を進め、アプリケーション毎に最適なチップレットパッケージの設計およびテスト技術開発を行うとしています。

コメント

ラピダスの2026年度計画と予算が承認されました。今回の支援によって、これまでの総額は2兆3,540億円となります。目標としている量産が近づいており、そこへ向けての施策を実施していくようです。今後にも引き続き注目していきたいです。

基ニュース

経済産業省:ステージゲート審査結果(4/11)

ラピダス:プレスリリース(4/11

ラピダス、解析センターと後工程研究開発拠点RCSを開所

ラピダスは4/11、解析センターとRCS(Rapidus Chiplet Solutions)の開所式を開催したと発表しました。

解析センターは同社の製造拠点であるIIM-1に隣接した施設です。ここでは、最先端ロジック半導体の開発に必要な物理解析、環境・化学分析、電気特性評価、信頼性評価が行なわれるとしています。

また、RCSは後工程の研究開発拠点です。IIM-1近隣のセイコーエプソン千歳事業所内に2024年10月から設置を開始し、2025年12月から一部稼働を開始していましたが、今回の開所によって本格的に稼働を開始するということです。

コメント

ラピダスで量産に向けた環境整備が進められているようです。工場内で物理解析を行うことで早期に工程へのフィードバックが可能になりますので、解析センターのような施設は半導体工場には欠かせません。ここでもきっとスピード感を持った解析が求められるのでしょうね。

基ニュース

ラピダス:プレスリリース(4/11)

京セラ、ウシオ電機の半導体レーザー事業を10億円で取得へ

京セラは4/14、ウシオ電機の半導体レーザー事業を取得すると発表しました。

同社の米国子会社であるKYOCERA SLD Laser, Inc.は、GaN技術を活用した青色および緑色レーザーの開発に関する技術・知見を有しています。しかし車載プロジェクターやARグラスといった次世代技術に不可欠なRGB(赤・緑・青)レーザーの開発には赤色レーザー技術の確保が課題でした。

そこで今回、赤色レーザーに強みを持つウシオ電機の事業をグループに迎え入れることで、RGBレーザーダイオードの技術基盤の強化を図るとしています。

事業譲受の具体的な方法は、ウシオ電機が新会社を設立してレーザー事業を吸収分割により承継させ、京セラがその新会社の全株式を取得するというものです。

株式の譲受金額は10億円、新会社は2026年12月に設立され、2027年4月に譲受される予定となっています。

コメント

京セラがウシオ電機から半導体レーザーに関する事業を取得するようです。自社の課題であるGaAs基板を用いた赤色レーザーに強いウシオ電機の事業を取得し、RGBレーザーダイオードの技術開発をするようです。事業規模としてはあまり大きくありませんが、シナジー効果を期待したいですね。

基ニュース

京セラ:プレスリリース(4/14)

ウシオ電機:プレスリリース(4/14)

経済産業省、ソニーのイメージセンサ新工場に最大600億円助成

経済産業省は4/17、ソニーグループの半導体製造を担うソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが熊本県合志市に建設しているイメージセンサ新工場の生産基盤整備に最大で600億円を助成すると発表しました。

これは、経済安全保障推進法に基づき経済産業大臣に計画を提出して認定を受けた場合、支援を受けることが可能になるものです。

ソニーの今回の計画では新工場で2029年5月から月産1万枚(300mmウエハ換算)の生産基盤整備に最大で1,800億円を投じる計画で、その1/3に当たる最大600億円が助成される見込みとなっています。

コメント

ソニーの新工場に経産省から助成がされるようです。この新工場は2024年5月に公表されており、GoogleMAPで見る限りでは建屋はほぼ完成しているように見えます。供給開始時期まで少し期間が空いている点が気になりますが、市況などを鑑みた計画なのかと想像します。

基ニュース

経済産業省:供給確保計画の概要(4/17)

NGK、石川県に半導体製造装置用セラミックスの新生産拠点を設立

NGK(旧日本ガイシ)は4/24、石川県能美市に半導体製造装置用セラミックスの新たな生産拠点を設立すると発表しました。

新工場で生産するのは、半導体製造の成膜装置等に用いられシリコンウエハを支持するセラミック製のサセプタと呼ばれる部品です。

同社では強度や耐熱性、耐食性などに優れるセラミックスの特長を生かし、高機能・高品質なサセプタを開発・量産しており、新工場建設によって生産能力が約20%増強されるということです。

新工場は2027年4月に着工し、2029年10月に生産開始の予定で、投資金額はおよそ700億円となっています。

コメント

NGKがサセプタ生産用の新工場を石川県に建設するようです。同社の工場は愛知県内に集中していますので、供給体制の強靭化を図るBCPの観点からも重要ということのようです。

基ニュース

NGK:プレスリリース(4/24)

KOKUSAI ELECTRIC、富山県砺波市で新たな土地を取得

KOKUSAI ELECTRICは4/28、富山県砺波市に持つ同社の砺波事業所に隣接する土地を取得することを決定したと発表しました。

新たに取得するのは、高岡砺波スマートインター柳瀬工業団地 第2団地で、敷地面積はおよそ4.3万㎡、取得価格は約10億円となっています。

この土地は同社が2024年10月から操業している戸波事業所の隣接地であり、現時点では用途は未定としていますが、生産や研究開発などの今後の市場拡大に対応する取り組みに寄与する見込みとしています。

今後は砺波市議会の承認決議等を経て、2026年9月ころまでに土地の引き渡しが完了する予定ということです。

コメント

KOKUSAI ELECTRICが既存工場の隣接地に土地を取得するようです。画像を見て分かるように完全に隣り合っていますので、工場の拡張などには使いやすそうに思えます。用途が決まったら、その際は公表があることでしょう。

基ニュース

KOKUSAI ELECTRIC:プレスリリース(4/28)

デンソー、ロームに対する株式取得提案を取り下げ

デンソーは4/28、ロームに対する株式取得に関する提案を取り下げることを取締役会で決議したと発表しました。

同社とロームは、2025年5月に半導体分野における戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意を締結し、連携を進めてきたとしています。

そしてさらなる連携強化、提携価値向上を実現するために株式取得の提案を行ったとしていますが、ロームからは賛同を得られませんでした。

こうした状況下で、株式取得提案を継続することが同社の企業価値向上に資するものではないとの判断に至ったとしています。これを受けて、ロームでもこの提案に関する検討を終了したと発表しています。

コメント

3月から4月にかけてさまざまな動きがあった国内のパワー半導体再編にひとつの区切りがついたようです。発端となったデンソーによるローム買収提案が取り下げられました。今後はロームと東芝、三菱電機による事業統合が進むかどうかが焦点になります。引き続き注目をしていきたいテーマですね。

基ニュース

デンソー:プレスリリース(4/28)

ローム:プレスリリース(4/28)

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