【2026年春季版】世界の半導体市場と今後の予測を解説!

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世界の半導体市場はAI需要によって大きく伸びています。これは2025年もそうでしたが、2026年以降も更なる成長が予測されています。

この記事ではそんな半導体の世界市場について、WSTSという世界の半導体市場に関する統計機関が発表している2026年春季版の結果を解説します。是非とも最後までご覧ください。

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ずーぼ  
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目次

動画で解説:2026年春季版 世界の半導体市場

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WSTSとは半導体市場に関する世界的な統計機関

まずはじめに半導体市場の統計値を公表しているWSTSについて確認しましょう。

WSTSとは、WORLD SEMICONDUCTOR TRADE STATISTICSの略称で、世界の半導体メーカが自主的に加盟している半導体市場に関する世界的な統計機関のことです。加盟している半導体メーカーは2026年現在で50社となっています。

市場統計予測値は原則年2回公表しています。例年春季版を6月初旬頃、秋季版を11月下旬頃となっています。

今回取り上げたデータは2026年6月2日に公表された春季データを用いています。

地域別半導体市場の推移

まず最初は地域別の半導体市場の推移を確認していきましょう。

世界の半導体市場

2025年の世界の半導体市場については前年比+26.2%と大きく成長しました。

これは言うまでもありませんが、GAFAMなどのビックテック企業によるデータセンター投資が勢いを増しており、主にメモリとロジックが特に高成長した結果です。

そして2026年の予測値ではなんと前年比+89.9%と2倍近くにまで成長することが予測されています。その結果として市場規模やおよそ1.5兆ドルになると予測されています。これほど巨大になった市場が1年で2倍近くに成長するということは前代未聞でしょう。

しかも、2027年も成長は続き、+26.6%で市場金額は2兆ドルに迫る勢いです。個人的にはもはや何と形容していいか分からない感じを受けてしまいます。

つい数年前に1兆ドルは2030年頃という予測がありましたが、2026年に達成することが各自視されています。

日本の半導体市場

個別の地域別としてまず、日本の半導体市場について確認しましょう。

日本市場は2025年、ドルベースでは前年比-4.3%、円ベースで-5.5%とマイナス成長という結果でした。これは地域別では唯一のマイナス成長となっています。

ただ2026年はドルベースで前年比+27.6%、円ベースで+33.9%と二桁の成長予測となっています。さらに2027年も+18.0%と2年連続で二桁成長が見込まれています。これによって、過去最高を更新することが見込まれています。

米国の半導体市場

次に米国の半導体市場について確認しましょう。

米国市場は2025年は+31.4%と大きな成長という結果でした。そして2026年はなんと+112.0%というとんでもなく大きな成長が予測されています。2027年も+29.0%成長ということで快進撃は続きそうです。

推移を見ていただいてわかるように、過去の成長がかすむようなトレンド予測となっています。

このため、世界市場でも相対的な存在感が大きく増しています。米国市場恐るべしですね。

欧州の半導体市場

3つ目は欧州の半導体市場について確認しましょう。

欧州市場は2025年は+6.7%とプラス成長の結果でした。そして2026年は+58.4%とおよそ1.5倍に成長し、過去最高を更新する予測となっています。2027年も+17.2%と更なる成長が見込まれています。

推移と金額はかつて日本市場と似たような動きになっていましたが、近年では欧州市場の方が成長して少し引き離されている形になっています。

アジア・太平洋地域の半導体市場

地域別の最後としてアジア・太平洋地域の半導体市場について確認しましょう。

アジア・太平洋市場は2025年は+30.3%と米国市場とほぼ同等の大幅なプラス成長結果でした。そして2026年は+87.4%と米国ほどではないにせよ、2倍近くになるという大きな成長予測です。2027年も+26.6%で米国に次ぐ予測数値となっています。

これによって2027年にはアジア・太平洋地域だけで市場金額が1兆ドルを超える予測値となっています。

製品別半導体市場の推移

次に製品別の半導体市場について確認してきます。

WSTSでは半導体を大きくICと非ICに二分しています。

IC製品は2025年+29.9%と大幅に成長した結果でした。そして2026年は+101.5%、2027年は+28.1と大きなプラス成長がまだまだ続いていく予測です。

一方で非IC製品は2025年が前年比+4.0%という結果で、2026年は+4.5%、2027年は+6.3%という堅調なプラス成長が続く予測です。

ICと非ICに二分されていますが、過去から概ね全体の8割以上をICが占めています。そして2026年はICが大きく成長する見込みであり、ICの占める割合が9割を超えるまで上昇する見込みです。

この後ではさらにIC、非IC製品の内訳をもう少し見ていきましょう。

IC製品別推移

IC製品はロジック、マイクロ、メモリ、アナログの4種類に分類されます。

  • ロジック:ASICやGPU、FPGAなど
  • マイクロ:マイコンやプロセッサなど
  • メモリ:DRAMやフラッシュメモリなど
  • アナログ:AD/DA変換や電源ICなど

2025年はロジックが+38.8%、メモリが+39.0%と突出しており、アナログは+8.7%、マイクロが+7.9%という結果でした。全体としてプラス成長していますが、ロジックとメモリはAI需要によって全体を牽引していることが数値としてはっきりわかる結果でした。

そして2026年は、ロジックが+37.3%、メモリはなんと+249.5%、そしてアナログが+10.2%、マイクロは+19.8%という成長予測です。メモリがおよそ3.5倍に拡大する見込みとなっており、これは主に需要逼迫による単価の向上が大きく影響していると考えられます。それにしても凄い上昇幅ですね。

2027年もプラス成長は続き、アナログ以外は20%を超える成長が予測されています。

非IC製品別推移

非IC製品はディスクリート、センサ、オプトの3種類に分類されます。

  • ディスクリート:パワー半導体など
  • センサ:圧力センサ、ジャイロセンサ等
  • オプト:LED、イメージセンサなど

2025年はディスクリートが-1.0%とわずかにマイナス成長で、センサは+10.4%、オプトが+4.7%という結果でした。

2026年はディスクリートが+8.0%、センサが+3.0%、オプトは+2.7%と全体にプラス成長予測です。2027年も全体としてプラス成長予測で、IC製品と比較しますと地味に映りますが、堅実な成長が続く予測です。

製品別推移まとめ

最後に製品別のまとめです。

これまで見てきました通り、ロジックとメモリが今後も大きく成長していく予測です。AI関連需要が今後も続くためと考えられます。成長率を製品別に並べますと、特に2026年のメモリが頭ふたつくらい抜け出しています。

市場全体として見ますと、メモリの占める割合が過半となる予測です。ここにロジックを加えますと全体の7割超となります。

半導体市場全体もまだまだ成長していく見込みですが、製品毎に成長率が異なりますので、投資にも就職や転職にもこの辺りをきっちりと抑えて考えていきたいものですね。

出典

WSTS:2026年春季半導体市場予測について(6/2)

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