【半導体業界ニュース】2023年2月のニュースを10本厳選してご紹介!

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2023年2月に半導体業界で生じたニュースを10本ご紹介します。

目次

動画で説明:半導体業界ニュース2023年2月号

2023年2月末時点の世界半導体市場と株式市場推移

各ニュース記事:半導体業界ニュース2023年2月号

サムスン電子、22年4Q半導体事業の営業利益前年同期比97%減

サムスン電子は1/31、2022年第4四半期(10月から12月期)決算を発表しました。

半導体事業の売上高は前年同期比24%減の20兆700億ウォン(約2兆2000億円)、営業利益は同97%減の2700億ウォン(約300億円)でした。

昨年夏から続いているメモリ市況の悪化が大きく響いた格好です。

23年の見通しについては、メモリ分野は短期的な在庫調整は続くもののサーバ向けの需要は堅調に推移するとしています。 ファウンドリ分野は稼働率と収益が低下するとしていますが、第2世代GAA(Gate-All-Around)プロセスの開発安定化に注力するとしています。

コメント

サムスン電子の収益が急激に悪化しています。メモリ価格はDRAM、フラッシュメモリ共に前四半期比で30%前後下落した模様です。改めてメモリビジネスの不安定さが露呈した形です。サムスン電子とはいえ何とか赤字を免れた格好です。
とは言え23年の設備投資も22年並みの水準を維持するようですので、そこはさすがですね。

基ニュース

サムスン電子:プレスリリース(1/31)

AMD、2022年売上高は前年比44%増と絶好調

プロセッサ大手の米国AMDは1/31、2022年通年業績を発表しました。

売上高は前年比44%増の236億ドルとなり絶好調の1年となった模様です。競合であるインテルの売上高が前年比23%減であったのとは対照的な結果でした。 2022年第4四半期(10月から12月期)の売上高は、前年同期比16%増の56億ドルでした。

セグメント別で見ますと、データセンターとゲーミング、組込みが大幅に増加しています。組込みは前年比1750%増となっていますが、これは買収したザイリンクスの売上が加算されているためです。 クライアントセグメントは減少していますが、相殺され、さらに増加分が上回った形です。

コメント

AMDにとって2022年は絶好調の1年でした。クライアント部門は減少していますがそれを補って余りあるくらい他のセグメントが伸びています。
ただし2023年第1四半期は前年比約10%の減少が見込まれています。

基ニュース

AMD:プレスリリース(1/31)

ウルフスピード、ドイツにSiCパワー半導体量産工場を建設へ

SiCパワー半導体大手の米国ウルフスピードは2/1、ドイツ西部のザールラント州に新工場を建設することを発表しました。

新工場は200mm(8インチ)のSiCウエハに対応した世界最大級の車載用パワー半導体製造と研究開発拠点になるとしています。 およそ30億ドル(約3900億円)が投じられ、2023年上期に着工し2027年から生産を開始する予定です。稼働時には600人を雇用が生まれる見込みです。

この新工場には、自動車部品メーカーで売上高世界3位のドイツZFも資本参加しています。ウルフスピードとZFは同日付で共同SiCラボの創設やSiCパワーデバイス量産工場建設を含む戦略的パートナーシップを締結したことを発表しています。

コメント

ウルフスピードはSiCパワー半導体で世界3位の企業です。大規模な投資で研究開発、供給能力を加速していく見込みです。
日本企業も一定の存在感を発揮している分野ですが、日本企業とは規模感が違い大規模な投資が進んでいますので、日本企業も負けず劣らず頑張ってほしいところです。

基ニュース

ウルフスピード:プレスリリース(2/1)

SKハイニックス、10年ぶりの赤字へ転落

メモリ大手の韓国SKハイニックスは2/1、2022年通期決算を発表しました。

売上高は前年比4%増の44兆6480億ウォン、営業利益は同44%減の7兆70億ウォンでした。 2022年第4四半期(10月から12月期)の売上高は、前年同期比38%減の7兆6990億ウォン、営業利益が1兆7010億ウォンの赤字で、10年ぶりに四半期ベースで営業赤字へ転落しました。

同社はフラッシュメモリとDRAMが主力製品であり、昨年夏ころからのメモリ価格急落の影響を顕著に受けた模様です。 さらに2023年の設備投資計画は2022年実績から50%以上減らすことを明らかにしています。

コメント

SKハイニックスはSKグループが旧ハイニックス半導体を2012年に買収して半導体事業に参入して以来、初めての営業赤字に陥りました。
メモリ事業は価格の上下が大きいため、好調時はいいのですが需要急減時には今回のようになることが再認できました。それにしてもSKハイニックスは非常に厳しい局面を迎えているようです。今後の動向に注目です。

基ニュース

SKハイニックス:プレスリリース(2/1)

ソニー、半導体事業の22年第3四半期売上高は前年同期比28%増

ソニーグループは2/2、2022年度第3四半期(2022年10月~12月)業績を発表しました。 ソニーグループ全社業績は、売上高が前年度同期比12.6%増の3兆4,129億円、営業利益は同7.8%減の4,287億円でした。

CMOSイメージセンサを中心とするイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)事業の業績は売上高が同28.4%増の4,172億円、営業利益は同31.2%増の849億円でした。

モバイル機器向けのイメージセンサの増収に加えて為替影響によって大幅な増収増益となりました。 2022年度通期の見通しは売上高が1%下方修正し、1兆4,200億円となりましたが、営業利益は従来見通しである2,200億円のままとなっています。

コメント

イメージセンサの主要顧客であるスマホ市場は軟調に推移していますが、同社の想定の範囲内に収まっているとしています。そして2023年度後半から緩やかに回復していくと想定しているようです。
加えて市場シェアのさらなる拡大に向けた中長期的な増強投資も引き続き検討していくということですので、今後も注視していきたいです。

基ニュース

ソニーグループ:プレスリリース(2/2)

2022年の半導体消費企業ランキング発表、トップは4年連続でApple

調査会社であるガートナージャパンは2/6、2022年の主要な電子機器メーカーによる半導体消費に関する調査結果を発表しました。

上位10社の企業は2021年と同じで、首位は4年連続でAppleでした。2021年と比較してDellとソニーがランクアップしています。上位10社の半導体購入額は前年比7.6%減となり、世界の半導体消費全体の37.2%を占めました。

2022年は世界的なインフレや景気後退などの影響により、PCとスマホ需要が急激に弱まり、主要電子機器メーカーの生産が減少しました。

ソニーはPlayStation 5に対する世界的な需要によって2022年の半導体消費の成長率が対前年比で最も高く16.5%でした。しかし年間を通じて深刻な半導体不足と物流網の混乱が続いたため、需要水準に見合う生産量を確保することができませんでした。

コメント

2022年は世界全体では前年比1.1%増とほぼ横ばいでしたが、上位に入るスマホやPCメーカーは軒並みマイナス成長となりました。その中でもAppleはさすがの首位です。シェアが11.1%ということですので、世界で作られる半導体の金額ベースで1割以上がApple製品に使われていることになります。なかなか驚きの数値ですね。

基ニュース

ガートナージャパン:プレスリリース(2/6)

2022年のシリコンウエハ出荷量、過去最高を記録

SEMIは2/7、2022年のシリコンウエハ出荷面積が、前年比3.87%増の147億1300万平方インチとなり、過去最高を更新したことを発表しました。

8インチウエハと12インチウエハの消費が共に増加しました。この要因は5G の構築に加えて、自動車や産業機器向け、IoTセグメントの需要増加によるものです。ウエハ収益は138億3100 万ドルに達して、こちらも過去最高となっています。

コメント

シリコンウエハの出荷量が増加しています。シリコンウエハの出荷量が増加するということは、それだけ半導体製造の需要が高まったということになります。メモリを中心に一部のデバイスでは厳しい状況が続いていますが、中長期的にはまだまだ伸びていきそうです。

基ニュース

SEMI:プレスリリース(2/7)

ルネサス、2022年通期業績は売上高前年比51%増、営業利益89%増

ルネサスエレクトロニクスは2/9、2022年通期(2022年1月~12月)業績を発表しました。

売上高は前年比51%増加の1兆5,027億円、営業利益は同89%増加の5,594億円、営業利益率は37.2%と増収増益で好調な1年であったことが分かります。 2021年8月に買収が完了したDialog Semiconductorの年間を通じた連結効果や円安効果が効いており、さらに主力事業である自動車向け、産業・インフラ・IoT向けが好調でした。

ただ直近では前工程の稼働率は見込み通りとのことですが下がってきており、2023年第1四半期の売上高予想は前年比で微増、前四半期比では減少する見込みです。

コメント

2022年はルネサスにとって好調な年でした。近年進めてきた企業買収の効果もありますが、営業利益率が海外企業並みに高く、稼げる企業に変貌してきました。2023年はここまでの成長は難しそうですが、今後も注目していきます。

基ニュース

ルネサスエレクトロニクス:プレスリリース(2/9)

TEL、22年3Q売上高は前四半期比で34%減、22年通期は8%増加予想

東京エレクトロン(TEL)は2/9、2022年第3四半期(2022年10月~12月)業績を発表しました。

売上高は前四半期比34%減少の4,678億円、営業利益は同51%減の1,147億円、営業利益率は24.5%でした。 世界の半導体メーカーが製造装置への投資抑制や先送りを進めている影響で、特にメモリ系装置の比率が高いため、より顕著に影響を受けている格好です。

ただそうした中でも通期業績見込みは2兆1,700億円と11月の業績予想から700億円の上方修正となり、前年比8%程度の増加が見込まれています。

コメント

半導体装置メーカーの業績はデバイスメーカーの投資影響が直接出ますが、メモリ系の割合が高いTELは、メモリ価格の急激な下落で影響が大きく出ているようです。加えて第2四半期の業績が良すぎた側面もありそうです。装置の検収タイミング次第のところもありますので、この辺りは難しそうですね。

基ニュース

東京エレクトロン:プレスリリース(2/9)

TI、米国ユタ州に300mmの新工場を建設へ

テキサスインスツルメンツ(TI)は2/16、米国ユタ州リーハイにある同社の既存の300M工場LFABに隣接して300mmの新工場を建設することを発表しました。

新工場は、完成後に既存工場と単一の製造施設として稼働することになるとのことです。 2023年下期に着工し、2026年から生産開始の予定です。投資額は約110億ドル(約1兆4000億円)です。

TIのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼COOで次期社長兼CEOであるハビブ・イラン氏は、「この新工場は当社の長期的な300mmウエハ製造ロードマップの一環として、今後数十年にわたってお客様の需要を満たすキャパシティを構築していくためのものです。エレクトロニクス分野、特に産業用および車載市場で半導体事業の成長が見込まれており、CHIPS法案が成立した今は社内製造能力へのさらなる投資を行う絶好のタイミングと言えます」とコメントしています。

コメント

TIは昨年、テキサス州に300mm工場の投資を発表しています。米国企業はCHIPS法の後押しもありますが、米国内での投資に積極的であり、大規模な投資が相次いでいます。

基ニュース

テキサスインスツルメンツ:プレスリリース(2/16)

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