青森県に立地している主要な半導体関連工場をまとめました。

【プロフィール】
- 上場企業の現役半導体プロセスエンジニア
(経験10年以上) - 多くの材料メーカーや生産委託先企業との業務経験あり
- 著書を出版しました
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動画で説明:半導体関連工場MAP 青森県版
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半導体関連工場MAP 青森県版まとめ


青森県に立地している半導体関連工場は全部で3工場取り上げます。
経済構造実態調査による青森県の位置付けは、下記のようになっています。
- 事業所数:66(全国26位)
- 従業員数:6,639人(全国31位)
- 製造品出荷額:2,095億円(全国38位)
半導体関連工場MAP 青森県版各工場
富士電機津軽セミコンダクタ

富士電機津軽セミコンダクタは青森県五所川原市にあります。
富士電機の100%子会社で、主にパワー半導体を製造しています。Siは8インチウエハで生産しており、SiCは24年度量産開始と公表されていましたので、既に量産が始まっていると思われます。
工場としての歴史は古く1973年に入間電子工業所五所川原工場として操業されたのがスタートです。その後、日立入間電子五所川原工場、日立東部セミコンダクタ津軽工場、ルネサス北日本セミコンダクタウェハ統括本部津軽工場と何度か名称が変更されています。
そして2012年にルネサスから富士電機へ譲渡され、その際に現在の社名である富士電機津軽セミコンダクタへ名称変更され、現在に至っています。
日本マイクロニクス青森工場

日本マイクロニクス青森工場と青森松崎工場は、青森県平川市に位置しています。
同社の本社は東京都武蔵野市にあり、主にプローブカードを製造しています。創業者である長谷川義榮氏の出身地が青森県南津軽郡平賀町で、ここが現在の平川市になるため、同市内に複数の生産拠点が設けられてきました。
現在の青森工場は1985年に建設され、その後複数回新棟の建設が行われています。また青森工場近くに青森松崎工場も立地しており、ここは2000年に建設されています。
プローブカードはウエハ上のチップの電気的な特性検査を行う際に使用される器具で、プローバのヘッド部分に取り付けられて、針がチップ上の検査パッドに接触して検査を行います。
ハイコンポーネンツ青森

ハイコンポーネンツ青森は青森県北津軽郡鶴田町にある工場です。
同社はOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)と呼ばれる後工程の受託生産をしている工場です。設立は1981年で、2013年にアオイ電子100%出資の子会社となっています。
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