【半導体関連工場MAP】福島県版

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福島県に立地している主要な半導体関連工場を10個まとめました。

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目次

動画で説明:半導体関連工場MAP 福島県版

半導体関連工場MAP 福島県版まとめ

福島県に立地している半導体関連工場は全部で10工場取り上げます。

経済構造実態調査による福島県の位置付けは、下記のようになっています。事業所数、従業員数、製造品出荷額のすべてが全国で一桁の順位ということでかなり上位であることがわかります。

  • 事業所数:175(全国6位)
  • 従業員数:13,693人(全国6位)
  • 製造品出荷額:5,479億円(全国7位)

半導体関連工場MAP 福島県版各工場

ミネベアパワーデバイス原町工場

ミネベアパワーデバイス原町工場は福島県南相馬市にある工場です。

この工場は元々、日立製作所の原町工場として1974年に設立されました。そして2013年にこの原町工場も含む日立製作所のパワー半導体事業を日立原町電子工業に会社分割により移管し、日立パワーデバイスが設立されました。2024年にミネベアミツミが日立パワーデバイスの全株式を取得し100%子会社化して現在に至ります。

原町工場では主にパワーダイオードの設計、製造を行っています。

福島サンケン

福島サンケンは福島県二本松市に位置しています。

パワー半導体をつくるサンケン電気の100%子会社で、ウエハ特性検査と発光ダイオードの生産を行っています。

1988年に設立され、当初は主に発光ダイオードの生産を行っていました。工場棟の増設なども進められ、2011年からウエハ特性検査が開始されています。

日本テキサスインスツルメンツ 会津工場

日本テキサスインスツルメンツ会津工場は福島県会津若松市にある工場です。

アナログ半導体の他、2024年からはGaNパワー半導体の生産も開始されています。

この工場は1993年に米国AMDと富士通の出資によって設立されたFASLが前身で、2003年にスパンションに譲渡されNOR型フラッシュメモリ製造などを行っていました。しかしスパンションが2009年に経営破綻し、2010年にテキサス・インスツルメンツが工場を買収し日本テキサス・インスツルメンツ・セミコンダクターとして操業開始して現在に至っています。

オン・セミコンダクター会津

オン・セミコンダクター会津も福島県会津若松市にある工場です。

ここでは主にアナログ半導体、パワーFET、フラッシュメモリやロジック半導体が製造されています。

元々は1984年に富士通の若松工場として建設されました。2008年に富士通の半導体事業が分離され、富士通マイクロエレクトロニクス、後の富士通セミコンダクターとなりました。2010年には工場が会津若松工場に改称されました。

そして2014年に会津若松工場は会津富士通セミコンダクターとして分社化され、ここにオンセミが資本参加をしました。2018年には出資比率を60%に引き上げ、社名が現在のオン・セミコンダクター会津となっています。

AFSW

AFSWも福島県会津若松市にある工場です。

現在は主に6インチウエハのファウンドリ事業を行う工場です。ファウンドリサービスとして、GaN on SiやGaN on SiC、GaN on Sapphireといったニッチで分野を取り扱っているようです。

工場の沿革はオン・セミ会津と同様に富士通の若松工場としてスタートしましたが、2014年に会津富士通セミコンダクターウェハーソリューションとして分社化され、2021年にGANOVATION, PTE. LTD. が株式を100%取得して、社名も現在のAFSWに変更されています。

大熊ダイヤモンドデバイス 福島第1工場

大熊ダイヤモンドデバイスの福島第1工場は福島県双葉郡大熊町に建設中の工場です。稼働開始は2026年の計画となっています。

同社はダイヤモンド半導体の産業化のため2022年に設立されたスタートアップです。

ダイヤモンド半導体デバイスの元となる研究は、1995年に北海道大学や産総研などによって開始されました。これは、ダイヤモンドが高温や放射線に極めて強い特性を持つことから、原子力発電所など極限環境で使用できる半導体実現を目指したものでした。2021年には世界初となる実用型ダイヤモンド半導体のプロトタイプが完成しており、2025年から量産に向けた工場建設が始まっています。

アルス 本社工場

アルスは福島県本宮市にあります。後工程の受託加工を行っている企業です。

1972年に半導体パッケージ組立などを行うアルス精密として設立されました。その後1983年には基板実装や完成品組立を行うアルス電子、そして1989年にはウエハテストからレーザートリミング、Assy一貫工程を扱うエー・ビー・シー、1997年にはロジックやアナログのウエハテストを行うアルスマイクロデバイスが設立されました。事業ごとに会社を分けて行っていたようです。

2001年にグループ会社を統合して社名がアルス電子となり、さらに2012年にアルスに社名変更して現在に至っています。同社の工場は本宮市内に複数存在しており、本社第1工場から第7工場まであります。

信越半導体 白河工場

信越半導体白河工場は福島県西白河郡西郷村にある工場です。

大手化学メーカーである信越化学工業の100%子会社で、同社の主力製品のひとつである半導体用のシリコンウエハ製造を行っています。

1967年に信越半導体が設立され、白河工場は1984年に完成しました。2001年から300mm(12インチ)シリコンウエハの商業生産が開始されています。白河工場では2000年代に結晶の新工場やウエハの新生産ラインが設けられているため、インゴットからウエハまでの一貫生産が行われているようです。

東京応化工業 郡山工場

東京応化工業の郡山工場は福島県郡山市に位置しています。

同社はフォトリソグラフィに使用されるフォトレジストの大手企業で、1968年からフォトレジストの製造を行っています。

郡山工場は1994年に開設され、その後も生産能力の拡張が続いています。直近では2022年に新検査棟が竣工し、新たな製造棟の建設に2024年着工、2026年下期から稼働開始の計画となっています。

AGCエレクトロニクス 本社工場/本宮事業所

AGCエレクトロニクスは福島県郡山市にあります。社名に入っている通りAGC(旧 旭硝子)の子会社です。

半導体製造に必要不可欠なフォトマスクの原材料であるマスクブランクスを製造しています。同社ではガラス材料から膜材料まで一貫して製造しているということです。

1969年、フジトク工業として設立されました。設立時から旭硝子のフォトマスク用研磨ガラス基板の生産を行っていたようです。その後フジトク工業が旭硝子の子会社となり、水戸旭ファイン硝子、旭ファインマテリアルズを経て、2007年に現在のAGCエレクトロニクスとなりました。

2017年からは本宮事業所でもマスクブランクスの量産が開始されています。

半導体業界へ転職するなら

最後にこれらの半導体関連工場へ転職することを希望される方へ、おすすめできる転職エージェントについて書いた記事を貼っておきます。

登録や相談は無料ですし、転職活動自体はノーリスクです。興味のある方は、一度登録してみてエージェントと会話してみることをおすすめします。

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