【半導体関連工場MAP】群馬県版

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群馬県に立地している主要な半導体関連工場を7つまとめました。

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  • 上場企業の現役半導体プロセスエンジニア
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  • 多くの材料メーカーや生産委託先企業との業務経験あり
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ずーぼ  
目次

動画で説明:半導体関連工場MAP 群馬県版

半導体関連工場MAP 群馬県版まとめ

群馬県に立地している半導体関連工場は全部で7工場取り上げます。

経済構造実態調査による群馬県の位置付けは、下記のようになっています。

  • 事業所数:137(全国10位)
  • 従業員数:8,422人(全国21位)
  • 製造品出荷額:2,241億円(全国35位)

半導体関連工場MAP 群馬県版各工場

ルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング 高崎工場

ルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング高崎工場は群馬県高崎市にある工場です。

ルネサスエレクトロニクスの製造子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチャリングが運営していますが、元をたどれば日立製作所の高崎工場として1970年に開設されています。その後は2003年に日立製作所と三菱電機の半導体事業が統合してできたルネサステクノロジとなり、2010年にNECエレクトロニクスと経営統合してルネサスエレクトロニクスとなっています。

比較的古い工場で、6インチ(150mm)ウエハラインの工場のようで主にパワー半導体を製造しているようです。この工場ではSiCパワー半導体の量産を2025年から開始すると公表されていましたが、EV市場の成長鈍化などの要因でルネサスエレクトロニクスはSiC開発を中断しています。今後のどうなっていくのかに注目です。

アドバンテスト 群馬工場

アドバンテスト群馬工場は群馬県邑楽郡邑楽町にある工場で、同社のメインとなる製造拠点です。

アドバンテストは半導体の電気的な特性を検査するテスタを製造しており、米国テラダインと市場を二分する存在です。創業は1954年で、その後1972年に国産初となる半導体試験装置を発売しています。

群馬工場は1984年に開設しており、その後も群馬にはR&Dセンタなども設けられています。

信越化学工業 伊勢崎新工場

信越化学工業の伊勢崎新工場は群馬県伊勢崎市に建設予定の新工場です。

信越化学工業は日本を代表する大手化学メーカーのひとつで、半導体関連の事業ではシリコンウエハ最大手企業です。他にもフォトレジストやマスクブランクスなどの露光関連の材料も手掛けており、この新工場は同社として第四の生産拠点となります。

2024年に新工場建設が発表されており、2026年に第一期の工事が完了する計画です。第一期と明言されていますので、その後第二期も計画されていると考えられます。

信越半導体 磯部工場

信越半導体磯部工場は群馬県安中市にある工場です。

信越半導体は、信越化学工業の100%子会社で、同社の主力製品のひとつである半導体用のシリコンウエハ製造を行っています。

磯部工場では信越半導体が設立される前から高純度シリコン製造が開始されており、その後1967年に信越半導体が設立されています。元々の事業を信越半導体に引き継いで現在に至っているのではないかと推察されます。磯部工場ではシリコンウエハ製造の他に化合物半導体の材料製造も手掛けているということです。

三益半導体工業

三益半導体工業は群馬県高崎市にあります。

現在は信越化学工業の100%子会社となっていますが、当初は三益産商として設立されました。その後、シリコンウエハ加工のために設けられた研磨部が独立する形で三益半導体工業が、さらには半導体製造装置などを手掛ける三益エンジニアリングが設立されています。

1983年にこの三社が合併して現在の三益半導体工業となっています。

信越化学工業の子会社としてシリコンウエハ加工や再生ウエハ事業などを行うとともに、スピンプロセッサーなどの製造装置事業も行われています。

関東電化工業 渋川工場

関東電化工業の渋川工場は群馬県渋川市に位置する工場です。

同社は半導体用の特殊ガス製品を製造しています。特殊ガスとは、半導体や液晶パネル製造に不可欠なさまざまなガスのことで、六フッ化タングステンや三フッ化窒素など数多くの種類があります。主にエッチングやCVDと呼ばれる工程で用いられています。

渋川工場は1939年に金属マグネシウムやか性ソーダを製造する工場として操業しています。80年以上の歴史を持つ工場のようです。

リンテック 吾妻工場

リンテックの吾妻工場は群馬県吾妻郡東吾妻町に位置しています。

同社はダイシングやBG用の表面保護テープなどの特殊粘着テープとその貼付、剥離用の装置などを手掛けています。創業は1927年で、当時は包装用ガムテープの製造販売を行っていました。

吾妻工場は1975年に当時の関東工場として開設されています。その後の1986年、半導体関連事業に本格参入をしています。

そして1990年に、不二紙工と四国製紙、創研化工が合併して現在のリンテックに商号が変更され、現在に至っています。

半導体業界へ転職するなら

最後にこれらの半導体関連工場へ転職することを希望される方へ、おすすめできる転職エージェントについて書いた記事を貼っておきます。

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