【半導体関連工場MAP】北海道版

当ページのリンクには広告が含まれています。

北海道に立地している主要な半導体関連工場をまとめました。

この記事を書いた人

【プロフィール】

  • 上場企業の現役半導体プロセスエンジニア
    (経験10年以上)
  • 多くの材料メーカーや生産委託先企業との業務経験あり
  • 著書を出版しました
  • 詳しいプロフィールはこちらからどうぞ
ずーぼ  
目次

動画で説明:半導体関連工場MAP 北海道版

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

半導体関連工場MAP 北海道版まとめ

北海道に立地している半導体関連工場は全部で8工場取り上げます。この中には現在量産前のラピダスIIM-1も含めています。

千歳市内に多く立地していることがわかります。

経済構造実態調査による北海道の位置付けは、下記のようになっています。

  • 事業所数:40(全国34位)
  • 従業員数:6,925人(全国29位)
  • 製造品出荷額:2,638億円(全国31位)

半導体関連工場MAP 北海道版各工場

ラピダスIIM-1

ラピダスのIIM-1(イーム1)は北海道千歳市にあります。

2025年現在では量産開始前ですが、2027年から2nm世代のロジック半導体を生産する予定です。

会社の設立は2022年で、工場の建設は2023年から始まっています。2024年12月には量産対応のEUV露光装置の設置が開始されています。そして2025年4月からはパイロットラインの稼働が開始されたということです。

国から多額の委託研究予算が配付されており、賛否両論ある工場ですが、今後に注目していきたいです。

ミツミ電機千歳事業所

ミツミ電機千歳事業所は、文字通り千歳市に立地しています。

アナログICやアナログ混載マイコンなどを生産しており、シリコンファウンドリ事業も展開しています。

工場としては1983年に日立北海セミコンダクタとして操業開始しており、その後2004年にミツミ電機が取得してミツミ電機千歳事業所となっています。さらに2017年にはミツミ電機とミネベアが経営統合してミネベアミツミグループになっています。

ファウンドリ事業では6インチウエハですが、生産能力が月産3.5万枚あり、0.35から2.0umの加工線幅となっています。対応プロセスはCMOSから高耐圧CMOSやBi-CMOS、さらにはパワー系やMEMSなど幅広いラインナップとなっている工場です。

デンソー北海道

デンソー北海道も千歳市に位置しています。

自動車部品大手のデンソーの生産子会社であり、車載用センサを生産しています。

2007年にデンソーエレクトロニクスとして設立され、社屋は翌2008年末に完成し、2009年から操業開始されています。現在の社名であるデンソー北海道には2014年に変更されています。

この工場ではエンジン油圧油温センサや吸気圧センサなどが生産されているということです。

デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ 恵庭事業所、上砂川事業所

デクセリアルズフォトニクスソリューションズ恵庭事業所は恵庭市に、同上砂川事業所は空知郡上砂川町にあります。

どちらも受発光デバイスやモジュールを手掛ける工場で、旧京都セミコンダクターの工場として設立されました。2022年にデクセリアルズが京都セミコンダクターを買収し、2024年から現在のデクセリアルズフォトニクスソリューションズとなっています。

北海道オリジン

北海道オリジンは三笠市にある工場です。

1970年に設立され、シリコンダイオードなどを生産してきましたが、2024年3月をもって半導体製品生産の最終受注とし、2025年に販売終了をするということです。

同工場は今後、コンポーネント事業の生産拠点として再スタートする計画です。

Amkor Technology Japan函館工場

Amkor Technology Japan函館工場は、亀田郡七飯町にあります。

OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)と呼ばれる後工程受託生産を行う工場です。

当初は1974年に日立北海セミコンダクタ七飯工場として操業開始し、その後ルネサス北日本セミコンダクタ函館工場に改称、さらに2013年にはジェイデバイスへ譲渡され、ジェイデバイスがAmkorの完全子会社となったため、2020年からAmkor Technology Japanへ社名変更して現在に至っています。

SUMCO千歳工場

SUMCO千歳工場は、こちらも文字通り千歳市にある工場です。

元々は三菱マテリアルシリコンの子会社である千歳シリコンとして設立されました。その後、三菱系と住友系のシリコンウエハ事業が統合する形で紆余曲折を経て現在のSUMCOとなっています。

千歳工場はエピタキシャルウエハと呼ばれる製品を作っており、ポリッシュトウエハと呼ばれるウエハ上にエピタキシャル成長をさせています。このエピタキシャル成長はいわゆるCVD(化学的気相成長)法によって行われています。

半導体業界へ転職するなら

最後にこれらの半導体関連工場へ転職することを希望される方へ、おすすめできる転職エージェントについて書いた記事を貼っておきます。

登録や相談は無料ですし、転職活動自体はノーリスクです。興味のある方は、一度登録してみてエージェントと会話してみることをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次