富山県に立地している主要な半導体関連工場を7つまとめました。

【プロフィール】
- 上場企業の現役半導体プロセスエンジニア
(経験10年以上) - 多くの材料メーカーや生産委託先企業との業務経験あり
- 著書を出版しました
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動画で説明:半導体関連工場MAP 富山県版
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半導体関連工場MAP 富山県版まとめ


富山県に立地している半導体関連企業を全部で7つ取り上げます。その一覧と、地図上のおおよその配置は上記の通りです。
そして経済構造実態調査に基づく「電子部品・デバイス・電子回路製造業」の富山県における事業所数、従業員数、製造品出荷額は以下の通りです。
- 事業所数:75(全国22位)
- 従業員数:10,162人(全国18位)
- 製造品出荷額:3,659億円(全国18位)
半導体関連工場MAP 富山県版各工場
タワーパートナーズ セミコンダクター 魚津工場

タワーパートナーズセミコンダクター魚津工場は富山県魚津市にある工場です。
この工場は元々、砺波工場や新潟県の新井工場と同様に松下電器産業(現在のパナソニック)の工場として、1952年に設立された松下電子工業の工場でした。同社では1957年から半導体の生産を開始しており、魚津工場では1984年から半導体ウエハ製造、つまり前工程の製造を開始しています。
しかしその後、パナソニックが半導体事業から撤退し、現在はイスラエルに本社を置くタワーセミコンダクターと台湾に本社を置くヌヴォトンテクノロジーが株主となっています。それに伴って2020年に社名が現在のタワーパートナーズセミコンダクターに変更されています。
魚津工場は300mm、12インチラインを持っており、プロセスノードは65nm,45nmとなっています。一時は最先端の工場だったはずですが、今や昔といった感じでしょうか。ただし現在でもアナログICなどさまざまな製品の製造を続けているようです。
タワーパートナーズ セミコンダクター 砺波工場

タワーパートナーズセミコンダクター砺波工場は富山県砺波市にある工場です。
魚津工場と同様に当初は松下電器産業(現在のパナソニック)の工場として1994年から稼働を開始しています。工場としては200mm、8インチウエハのラインで、プロセスノードは0.35umから0.15umとなっています。こちらもアナログICを中心とした製品の製造を行っているようです。
富士電機パワーセミコンダクタ 北陸工場

富士電機パワーセミコンダクタ北陸工場は、富山県滑川市にあります。
社名からわかる通り、パワー半導体大手の富士電機の子会社であり、富士電機パワーセミコンダクタの本社は長野県松本市にあります。
1969年に北陸富士として設立され、その後設立された大町富士、飯山富士と統合されて2010年に富士電機パワーセミコンダクタとして設立されました。
ここでは産業向け、車載向け、電源向けのパワー半導体の組付け、パッケージングを行っています。
KOKUSAI ELECTRIC 富山事業所

KOKUSAI ELECTRIC富山事業所は富山県富山市にある工場です。
同社は本社を東京都千代田区に置く半導体製造装置メーカーで、主に薄膜を成膜するための成膜プロセス装置や膜中の不純物除去や粒子の安定化によって膜質を改善させるトリートメントプロセス装置を製造しています。
富山事業所はメイン工場として1989年から操業を開始しています。
2000年に国際電気、日立電子、八木アンテナが合併し日立国際電気となっていましたが、2018年に現在の社名に変更されています。
KOKUSAI ELECTRIC 砺波事業所

KOKUSAI ELECTRIC砺波事業所は富山県砺波市にある工場です。
この工場は同社の生産能力拡大のため富山事業所から近く、既存のサプライチェーンや物流網が有効活用できる富山県砺波市に2022年建設を発表しました。そして2023年に着工し、2024年10月に竣工して操業を開始しています。
富山事業所と同様に主力製品である、成膜プロセス装置やトリートメントプロセス装置を製造するということです。
SCREEN SPEワークス

SCREEN SPEワークスは富山県高岡市にある工場です。
社名から分かる通り、洗浄装置大手のSCREENセミコンダクターソリューションズの子会社で、洗浄装置の製造を担う工場です。
同社は2005年に当初はFASSEとして設立され、2019年に現在の社名に変更されています。
日産化学 富山工場

日産化学 富山工場は富山県富山市にある工場です。
ここでは主に露光工程で使用されるリソグラフィー用反射防止コーティング剤や、平坦化工程で使用されるCMP用砥粒といった各種の材料が製造されています。
日産化学の歴史は非常に古く、創業は1887年まで遡ります。現在の富山工場は1928年に完成しています。その後、紆余曲折を経て2018年に現在の社名に変更されています。
富山工場は日産化学のさまざまな製品を製造していることもあり、縦におよそ1.5kmと非常に広い敷地となっています。同社のホームページには工場内にどういったプラントが位置しているかなども公開されていますので興味があれば一度見て下さい。
- 参考:
半導体業界へ転職するなら
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